“媽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみ64.3%
かか14.3%
7.1%
かかあ7.1%
かゝあ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとだとも、だから、人の亀鑑てほんになる家のおかみさんが、男をこしらえるなんて、ふざけてる、追んだしてしまえと云ってるのだよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それを婆さんがりもって、ふざけた真似をさしていたのだ、おい、一昨日おとといかかあは、家にいなかったろう、どうだ、家にいたか
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
寶兒が覚めれば一声「」と言って、活きた竜、活きた虎のように跳ね起きて遊びにゆくに違いない。
明日 (新字新仮名) / 魯迅(著)
死んだかかあは家附きで、俺は北海道へ出稼中、堅気に見込みを付けられて、中ぐらいな身代へ養子に入った身の上だがね。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今日も新聞で見りや、かゝあの正月のくびの飾に五千円とか六千円とか掛けるのだとよ、ヘン、自分の媽の首せエ見てりや下民しものものの首がはらなくてもいと言ふのか、ベラ棒め」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)