明日あす
「声がしない。——小さいのがどうかしたんだな」 赤鼻の老拱は老酒の碗を手に取って、そういいながら顔を隣の方に向けて唇を尖らせた。 藍皮阿五は酒碗を下に置き、平手で老拱の脊骨をいやというほどドヤシつけ、何か意味ありげのことをがやがや喋舌って …
題名が同じ作品
明日 (新字新仮名)豊島与志雄 (著)
明日 (新字旧仮名)新美南吉 (著)