“手頼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たよ75.8%
たより22.6%
てたのみ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貰い乳ばかりしていた赤児は、ゴムの吸管とは、全然かんじの違った柔らかい、いくらか手頼たよりのない乳母のちち首を口にふくんだ。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
勘次かんじ船頭せんどうわざ自分じぶんきのめしたものゝやうにかんじてひど手頼たよりない心持こゝろもちがした。かれ凝然ぢつかゞんで船頭せんどうあやつまゝまかせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
生來せいらいつたことのないかれはおしな一人ひとり手頼てたのみであつた。おしななれてかれまつた孤立こりつした。さうして老後らうご到底たうてい勘次かんじたくさねばならぬことにつてしまつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)