“託”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たく34.8%
かこ17.9%
かこつ10.7%
ことづ9.8%
ことづか4.5%
ことづけ2.7%
あず1.8%
かず1.8%
こと1.8%
たの1.8%
1.8%
あずか0.9%
あづ0.9%
かこつけ0.9%
かこづ0.9%
ことず0.9%
ことずか0.9%
ことよ0.9%
まかせ0.9%
0.9%
カコツ0.9%
タク0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今は、闕下に大乱の起っている非常時だ。朝夕の供御は、兵卒から上げてあるのに、この上、なにを贅沢なごをならべるのかっ」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山の祖神が没くなるとまもなく子が無いことをっていた筑波の岳神夫妻の間にこれをきっかけに男女五人ほどのこどもができた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
外に何かにけて臨時が必ず一回入る。道子さんも無論待っている。或晩、矢張りその臨時で社の帰りに寄った時、堀尾君は
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「御苦労だが、帰りに並仙に寄って明日来るようにそう云ってくれ。」とけをした。並仙というのは角町にあった俥屋である。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
「篠田、色々話はあるが、何も彼も明日出直して来よう、それまでまあ君心を鎮めて待ってくれ。それじゃり物を渡したぜ。」
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今度お逢いでしたら、貴方から、に、を一つ頼まれて下さらんじゃろうかね。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
浅井はそれをお千代婆さんのところにけておいて、それ以来の細君と自分との関係などを説いて聞かせた。女はむしろ浅井夫婦に同情を寄せた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
……また何も、ここへ友達を引張り出して、それにけるのは卑怯ですが、二月ばかり前でした。あなたなぞの前では、お話もいかがわしい悪場所の、それも獣の巣のような処へ引掛ったんです。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だぼはぜ嬢は、相不変の心臓もので、ぼく達よりも一船前にホノルルを去った野球部のDさんやHさんに、生のパインアップルをやけに沢山づけました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
阿闍利さまは喜んでわたくしに万端のことをおみになりました。しかし童子は細いこえで、けなげにもこういって頭をふりました。
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
虎豹その幽を去って而して人に近づくすなわち人これを得てその威をる、故に曰く虎豹幽にって威載すべきなり〉。
「いえ、り物は渡したんだぜ。」
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが、幾ら四万円貰つた所で、書物には金でへないものがある。博士は旅に出掛ける時には、いつも蔵書の中から一番大事なものだけメリンスの風呂敷に包むで、夫人にけておく。
貴嬢をお連れなすつての宮寺り——貴嬢をおれ遊ばして奥様の御遊山は、私初めてお見受け申すので御座いますよ、是れはお嬢様、上野浅草はで、大洞様の御別荘が目的に相違御座いません
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
が、何か知ら事があると、連中のうちで、紙片を圓めたのを投げてやつて、眼と眼を見合はせて笑ふとか、不意に脊中をどやしつけて、それにけて高笑ひをする位のことはやつた。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
と寛一君は事情を話しながらかって来た夏物の包を渡した。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ふとどこともなく立顕れた、世にもいまで美しいの手から、一通玉章を秘めた文箱って来て、ここなる池で、かつて暗示された、別な美人が受取りに出たような気がしてならぬ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただ一足先へ行くか行かないかというくらいの違いに過ぎないものである、ということなぞを……今から考えればまことに他愛もない子供っぽい話にせながら、娘は私を悲しませないよう
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「ええ、わからぬままにも、身の生涯をおして、どうあろうとも悔いのない、たのもしい殿御と、いつか、お慕いもされまして」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神が現れて、自身には人の口をりて語り出す叙事詩は、必その村その国の歴史と信じられて来た。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
尚此歌にけて言ひたいのは、曙覧の格調の一種の流動性である。「……全くよき日は乏しきを……」、かうしたある人々には快い流暢な、近代の散文質を実に多く含んでゐるのである。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
母ハ我ガナリ、胎ハ我ガ身命ノナリ。一命元ヨリ君家ニセド、君家未ダ兵馬ノ命ヲ発セズ、猶一日ノ無事アルヲヒ、即チ、ノ母ヲミ、御辺ノ義ヲク。罪大ナレド、非義ヲレ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此は、「和魂を八咫鏡に取りけて」(国造神賀詞)など言ふ信仰に近づいてゐるのだ。威霊を与へると云ふ点では一つである。