“ことづか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.9%
言伝35.7%
伝言7.1%
委託7.1%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてこれは小宮山こみやま良介という学生が、ある夏北陸道を漫遊しました時、越中の国の小川という温泉から湯女ゆなの魂をことづかって、遥々はるばる東京まで持って参ったというお話。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まるで岸野から言伝ことづかって来たようだった。——小作人は「罪人」と云われると、背中がゾッとした。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
当時海軍で飛ぶ鳥落とす松島を立腹させちやア大変だから、無理にても押し付けて仕舞ふ様にツて、精々せいぜい伝言ことづかつて来たんです、我夫あなた、私の顔をつぶしてもいおつもりですか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
一頻ひとしき戯書いたづらがきが済むだ頃、信常氏は「さうだすつかり忘れてゐたつけ、親爺おやぢから委託ことづかものがあつたんだ。」
その扱帯をことづかって——娘が、一結び輪にしたのを、引絞りながら、松の幹をよじ上ったいきおいのよさといったら。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)