“伝言”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳言
読み方割合
ことづて44.4%
ことづけ42.2%
ことずけ2.2%
ことづか2.2%
つたえ2.2%
でんごん2.2%
ツテゴト2.2%
メセイジ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このはなしおまえさえ知らないのだものだれが知っていよう、ただ太郎坊ばかりが、太郎坊の伝言ことづてをした時分のおれをよく知っているものだった。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
といって、加藤の家の主婦おかみさんが伝言ことづけをしていたというから、それで喜久井町の家の未練を思いきって其家そこへ移ることに決心した。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
よおし、そいじゃ君に伝言ことずけがあったぞ……宜しくって言いやがったっけが……ど忘れしたぞ……ほら、しょっちゅうお前に花束を届けて来る薬罐の先生さ……ザグヴォーズキンよ。
マリ・デル (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
当時海軍で飛ぶ鳥落とす松島を立腹させちやア大変だから、無理にても押し付けて仕舞ふ様にツて、精々せいぜい伝言ことづかつて来たんです、我夫あなた、私の顔をつぶしてもいおつもりですか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そこで技手の平岡ひらおかは田川お富に頼んで、お秀の現状ありさまを見届けた上、局を退くとも退かぬとも何とか決めて呉れろと伝言つたえさしたのである。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかしようお考えあそばせ、元来、徳川家とくがわけには策士さくし伝言でんごん多く、虚言浮説きょげんふせつは戦国の常、にわかにそれをお信じなされるもいかがかとぞんじます
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
 18 私は、あなたから読者への伝言メセイジとして、何を伝えたらいいでしょうか。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)