“ことづけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伝言39.6%
言伝37.5%
6.3%
言托4.2%
言付2.1%
傳言2.1%
托言2.1%
言便次2.1%
言託2.1%
言附2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも「池のぬしになっているから、姿をかくしたが安心してくれ。」という伝言ことづけをせねば、自分の重い役が一生とれぬ心地こころもちもするので
糸繰沼 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「あまり、有難くもないだろうが、死者の由縁ゆかりの者が来たら、言伝ことづけてくれ。——逃げ隠れはせぬ、いつでも、御挨拶はうけるとな」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことづけというのはそれなんだがね、お雪はとてもたすからないのだから、私も今まで乗懸のりかかった舟で、この娘の魂をお前さんにおんぶをさして上げるからね、そっと篠田の処まで持って行くのだよ。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
様子やうすけば、わし言托ことづけとほり、なにか、内儀ないぎ形代かたしろ一心いつしんきざむとく、……それ成就じやうじゆしたと昨夜ゆふべぢや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それで、今夜も、出席しなさるように、自分から申し出て居られたんじゃが、夕方ごろから、持病の胃がくので、失礼する、玉井によろしゅう、と、お言付ことづけがあったんじゃ。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「わたしは使者ですから、言付ことづけだけを伝えます」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
丁度湯の前で待つて居てお絹を柳原土手に誘つたのは、お光の傳言ことづけがあるとか何んとか、いくらでもがある筈だ
て、て、死骸しがいたではい。ぢやが、しやうのものでもなかつた……はゞかげぢやな。こゑいろ影法師かげぼふしぢや……のものから、御身おみふてはなしてくれい、とわし托言ことづけをされたよ。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
返してやるのではないが、お前に言便次ことづけ
糸繰沼 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「では、あの、お言託ことづけは。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『……言附ことづけは、いぬでは不可いかぬ。時鳥ほとゝぎす一声ひとこゑかせろ。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)