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『糸繰沼』
ふりがな文庫
『
糸繰沼
(
いととりぬま
)
』
湖、青森あたりだとききました、越中から出る薬売りが、蓴菜が一ぱい浮いて、まっ蒼に水銹の深い湖のほとりで午寐をしていると、急に水の中へ沈んでゆくような心地がしだしたので、変だと思っていると、何処でか幽かに糸車を廻す音がきこえたともうします。お …
著者
長谷川時雨
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
病
(
わず
)
暴
(
あれ
)
薄
(
う
)
一
(
いっ
)
悪
(
わ
)
無言
(
だま
)
蒼
(
さお
)
心地
(
こころもち
)
吹荒
(
ふきあ
)
咄
(
はな
)
私
(
わたくし
)
好
(
よ
)
伝言
(
ことづけ
)
水銹
(
みずさび
)
振返
(
ふりかえ
)
明
(
あか
)
繰
(
く
)
顫
(
ふる
)
顛末
(
てんまつ
)
籠
(
こも
)
糸車
(
いとぐるま
)
青森
(
あおもり
)
陰
(
かげ
)
角
(
かく
)
越中
(
えっちゅう
)
老女
(
としより
)
此処
(
ここ
)
蓴菜
(
じゅんさい
)
誠
(
まこと
)
生返
(
いきかえ
)
浮上
(
うきあが
)
毎年
(
まいねん
)
或
(
ある
)
幽
(
かす
)
家
(
うち
)
商業
(
しょうばい
)
午寐
(
ひるね
)
兎
(
と
)
何処
(
どこ
)
人陰
(
ひとかげ
)
主
(
ぬし
)
中妻
(
なかづま
)
下向
(
げこう
)
一間
(
ひとま
)