“商業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうばい38.9%
あきない16.7%
しやうばい11.1%
しょうべえ11.1%
これ5.6%
しやうげふ5.6%
しょうぎょう5.6%
しようばい5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てくてく中妻の里を忘れもせずに商業しょうばいしながら探ねてあるくと、ある日言われた通りの、門構えのうちを探ねあてたのでした。
糸繰沼 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
三光稲荷は失走人の足止の願がけと、鼠をとる猫の行衛ゆくえ不明のうったえをきく不思議な商業あきないのお稲荷さんで、猫の絵馬が沢山かかっていた。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
馬鹿をふな! お前は乃父おれのやうに旋盤細工ろくろざいく商業しやうばいにするか、それともうんくばおてら書役かきやくにでもなるのだ。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「おれのうちでは買わせねえ、商業しょうべえが違うのをしらねえか、どうしても頭に網をかぶせたきゃあ、そこにある餅網もちあみでもかぶれ。」
「私は東京へ来て、商業これに取り着くまでには、田町で大道に立って、庖丁ほうちょうを売ったこともあるぞえ。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「いや、のな、商業しやうげふ取引上とりひきじやうわし貸金かしきんのあるものがまゐつたで。はづかしいわ、は、は。」
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けれども、人々はただ畑をたがやしたり、材木ざいもくを売ったりしてらしているばかりでなく、漁業ぎょぎょう商業しょうぎょうや、海運業かいうんぎょうもやっています。ですから、ここには、すばらしいやしきや、りっぱな教会もあります。
貸付けたる金はその十分一も戻らず、得意先は残り少なに失ひて、これまで通り商業しようばいも営みかねるやうになりしかば、いくほどもなく家屋いえ土蔵くらをも人手に渡してその後は、小さき家に引移り
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)