“あきない”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
商売54.1%
26.2%
商法8.2%
商業4.9%
行商4.9%
商内1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「病弱の氏は容易なことでは、書斎から街頭へは出て行かれないが、が其代り自分ぐるみ、書斎を街頭へ持ち出して行き知識の大道商売あきないをする」
小酒井不木氏スケッチ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
主「はい/\心得ましたが、昨夜さくやはどうも、あきないにお出でなすって多分のお茶代を戴いて済みません、何卒どうぞ明年も御心配なくなア」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「中津川の万屋よろずやから届けて来たんですよ。安兵衛やすべえさんが京都の方へ商法あきないの用で行った時に、これを預かって来たそうですよ。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「黒い、大きなはんこが、朱肉になってくると、商業あきないの具合がちがってくるな。」
ご覧の通り、手前どもの店は、表を張っておりませぬし、薬草は山でつくり、売子は春秋の二回に、仕入れた荷を背負って、諸国へ行商あきないに出てしまいまする。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
闇市場の中では靴みがきに次ぐけちくさい商内あきないだが、しかし、暗がりの中であえかに瞬いている青い光の暈のまわりに、夜のしずけさがしのび寄っているのを見た途端
大阪の憂鬱 (新字新仮名) / 織田作之助(著)