“あきんど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
商人97.9%
商売0.5%
商家0.5%
行商0.5%
行商人0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の前垂を持った商人あきんどらしい男が、威勢よく格子戸を開けて入って来た。一人は正太だ。今一人は正太が連れて来たさかきという客だ。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「魚八ではその太鼓を商売あきんどおろすのですかえ。それとも息子が売りに出るのですかえ」
半七捕物帳:56 河豚太鼓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其のほうは此の文治を欺き五十両強請ろうとして参ったか、其の方は市中おかまいの身の上で肩書のある悪人でありながら、夫婦づれにて此の近傍かいわいの堅気の商家あきんどへ立入り、強請騙りをして人を悩ます奴
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あるいは浜づたいに往通ゆきかよ行商あきんどを見るばかり、都人士とじんしらしい者の姿を見るのはまれなのである。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ちょうどこの家からは、諸国へ目薬売りの行商人あきんどが出ておるから、その旅商たびあきないの身支度を一揃い、わしに貸してくれんか。——すぐここから身装みなりを変えて出かけよう
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)