“都人士”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とじんし90.9%
みやこびと9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されども之を夫の鮒鱮ふなたなごを釣る織細の釣具に比する時は、都人士とじんしの夢想にも及ばざる粗大頑強のものたるは言うまでもなし。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
それがやがて、都人士とじんしの宴席に興じられ、ついには近ごろの如く、本座、新座などの職業役者をも生むような流行にまでなって来たものだとか。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もちろん河原者のすべてが、掃除ばかりをやっているはずもありませんが、中にもキヨメが多く都人士みやこびとの目に映ったので、同じ仲間の河原者を、その頃一般的にそう呼んだのでありましょう。