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都人士
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とじんし
ふりがな文庫
“
都人士
(
とじんし
)” の例文
されども之を夫の
鮒鱮
(
ふなたなご
)
を釣る織細の釣具に比する時は、
都人士
(
とじんし
)
の夢想にも及ばざる粗大頑強のものたるは言うまでもなし。
大利根の大物釣
(新字新仮名)
/
石井研堂
(著)
それがやがて、
都人士
(
とじんし
)
の宴席に興じられ、ついには近ごろの如く、本座、新座などの職業役者をも生むような流行にまでなって来たものだとか。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此
(
かく
)
の如く江戸名所を課題とせる狂歌の流行は江戸名所の風景に対する
都人士
(
とじんし
)
の愛好心を増進せしむると共に
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この時余が驚いた事は、漱石は、我々が
平生
(
へいぜい
)
喰ふ所の米はこの苗の実である事を知らなかつたといふ事である。
都人士
(
とじんし
)
の
菽麦
(
しゅくばく
)
を弁ぜざる事は往々この類である。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
或
(
あるい
)
は浜づたいに
往通
(
ゆきかよ
)
う
行商
(
あきんど
)
を見るばかり、
都人士
(
とじんし
)
らしい者の姿を見るのは
稀
(
まれ
)
なのである。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
前にもいったが、『八犬伝』の中心舞台は安房よりも江戸であって、事件が多くは江戸あるいは江戸人に親しみのある近国で発展したのが少なくも中央
都人士
(
とじんし
)
の興味を湧かさした原因の一つである。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
と町生れの坂本君は常に
都人士
(
とじんし
)
をもって自任している。
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
都人士
(
とじんし
)
もし
此事
(
このこと
)
を
疑
(
うたが
)
はば、
請
(
こ
)
ふ
直
(
たゞ
)
ちに
來
(
きた
)
れ。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
広重
(
ひろしげ
)
の絵本『
江戸土産
(
えどみやげ
)
』によって、江戸の
都人士
(
とじんし
)
が
遍
(
あまね
)
く名高い松として眺め賞したるものを挙ぐれば
小名木川
(
おなぎがわ
)
の五本松、
八景坂
(
はっけいざか
)
の
鎧掛松
(
よろいかけまつ
)
、
麻布
(
あざぶ
)
の一本松、
寺島村蓮華寺
(
てらじまむられんげじ
)
の
末広松
(
すえひろまつ
)
、
青山竜巌寺
(
あおやまりゅうがんじ
)
の
笠松
(
かさまつ
)
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そして
都人士
(
とじんし
)
の風潮は、いよいよ虚無的に
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
都
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
士
常用漢字
小5
部首:⼠
3画
“都人士”で始まる語句
都人士等