“笠松”の読み方と例文
読み方割合
かさまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笠松かさまつ図書という方は、この細貝家から婿入りをした人で、おとうさまの弟であるが、そのとき男ばかり四人のお子たちがいた。
やぶからし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
墓を去つて、笠松かさまつあひだみちを街道に出やうとしたのは、それから十分ほど経つてからのことであつた。なんだか去るに忍びないやうな気がした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
むかし、なにに使ったものか、崖のギリギリのところに、ちょうどナポリの笠松かさまつのようなようすで、すっくりと立っている。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)