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笠松
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かさまつ
ふりがな文庫
“
笠松
(
かさまつ
)” の例文
笠松
(
かさまつ
)
図書という方は、この細貝家から婿入りをした人で、おとうさまの弟であるが、そのとき男ばかり四人のお子たちがいた。
やぶからし
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
墓を去つて、
笠松
(
かさまつ
)
の
間
(
あひだ
)
の
路
(
みち
)
を街道に出やうとしたのは、それから十分ほど経つてからのことであつた。
何
(
なん
)
だか去るに忍びないやうな気がした。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
むかし、なにに使ったものか、崖のギリギリのところに、ちょうどナポリの
笠松
(
かさまつ
)
のようなようすで、すっくりと立っている。
キャラコさん:04 女の手
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
東北地方では、陸中横川目の
笠松
(
かさまつ
)
があります。黒沢尻から横手に行く鉄道の近くで、汽車の中からよく見える松です。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
空気はすきとおって
碧色
(
あおいろ
)
をしていました。背景にはベスビオの山が黒々とそびえていて、そこから噴きでる火は
笠松
(
かさまつ
)
の幹のように立ちのぼっていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
「僕は本当に知っているのです。犯人は間違いなく
笠松
(
かさまつ
)
博士ですよ。そして被害者と云うのは博士の令嬢です」
三稜鏡:(笠松博士の奇怪な外科手術)
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
背景にはヴェスヴィオが紅の炎を吐き、前景の
崖
(
がけ
)
の上にはイタリア
笠松
(
かさまつ
)
が羽をのしていた。
青衣童女像
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
当年の手記、奏議、
書翰
(
しょかん
)
等の類に至るまで深くしまい込んでしまって、かつてそれを人に示したこともない。明治元年に
権令
(
ごんれい
)
林左門が
笠松
(
かさまつ
)
県出仕を命じたが、景蔵は病ととなえて固く辞退した。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
広重
(
ひろしげ
)
の絵本『
江戸土産
(
えどみやげ
)
』によって、江戸の
都人士
(
とじんし
)
が
遍
(
あまね
)
く名高い松として眺め賞したるものを挙ぐれば
小名木川
(
おなぎがわ
)
の五本松、
八景坂
(
はっけいざか
)
の
鎧掛松
(
よろいかけまつ
)
、
麻布
(
あざぶ
)
の一本松、
寺島村蓮華寺
(
てらじまむられんげじ
)
の
末広松
(
すえひろまつ
)
、
青山竜巌寺
(
あおやまりゅうがんじ
)
の
笠松
(
かさまつ
)
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
頭をおさえて庭を見ると、
笠松
(
かさまつ
)
の高い幹にはまっかなのうぜんの花が熱そうに咲いている。
花物語
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
笠
漢検準1級
部首:⽵
11画
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“笠”で始まる語句
笠
笠置
笠縫
笠印
笠森
笠間
笠置山
笠鉾
笠原
笠懸