“あきなひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.2%
商賣30.8%
商売15.4%
營業7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又一方には貸倒かしだふれの損耗あるを思へば、所詮しよせんたふし、仆さるるはあきなひの習と、お峯はおのづかこころを強うして、この老女ろうによくるひを発せしを、夫のせるわざとはつゆも思ひよするにあらざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
黒人くろんぼ給仕きふじみちびかれて、燈籠とうろうかげあらはれたつけね——主人しゆじんよう商賣あきなひものをはこせつは、盜賊どろばう用心ようじんきつつ……穗長ほながやりをねえ、こんな場所ばしよへはつけないから
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なアに鶴や膃肭臍が滅多に取れるものか。豚の脂や仙台まぐら脂肪肉あぶらみで好いのだ。脂でさへあれば胼あかぎれには確に効く。此奴を一貝ひとかひ一銭に売るんだが二貫か三貫か資本もとで一晩二両三両の商売あきなひになる。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
しようと無き事いはせし物なる可し夫にて思ひ合すれば先刻營業あきなひの歸りみち元益坊主の裏手を通るとには障子しやうじ開放あけはなし庄兵衞と二人してならんで酒をのんでを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ハイ外に證據しようことても御座りませねど吾儕わたくし營業あきなひよりの歸りみち元益方の裏手うらてとほると箇樣々々の話しをば。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)