“盜賊”のいろいろな読み方と例文
新字:盗賊
読み方割合
どろばう36.4%
たうぞく18.2%
ぬすびと18.2%
どろぼう9.1%
たうどく9.1%
もの9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒人くろんぼ給仕きふじみちびかれて、燈籠とうろうかげあらはれたつけね——主人しゆじんよう商賣あきなひものをはこせつは、盜賊どろばう用心ようじんきつつ……穗長ほながやりをねえ、こんな場所ばしよへはつけないから
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見付手當てあたり次第に掻浚かきさらもとし道より出行けりお菊は盜賊たうぞくの立去るを見てやがて家内を起せしかば利兵衞りへゑ始め走來りて庭にお竹が殺され居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取し盜賊ぬすびと先達さきだつて穀屋方より願ひに依て杉戸屋富右衞門がすで御仕置おしおきに成しと承知うけたまはる然らば又候ほかに平兵衞を殺した者出る時は御奉行を始め御役人の落度おちどならんかして覺えも無き拙者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なすうちやゝ酒の醉もまはりしかば後藤は近江あふみ盜賊どろぼうの一件もはたわすれて仕舞至極酒の相手には面白く思ひ終に是より道連みちづれとなし飮合たる勘定も拙者がはらいや私しが拂ひますと爭ふ位の中になり其後の勘定は面倒めんだうなしに一日代りとめければ半四郎は大いによろこ道々みち/\の咄し相手となし先今夜は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彷徨さまよひしならん依て其虚に乘じ汝等なんぢら盜賊たうどくに金子三十七兩うばはれしに相違なからん然すれば何ぞ關所破りといふにあらんや然れば汝等に罪なきにより御かまひなしと申し渡されしかば文藏夫婦はふも更なり名主組頭を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
渡邊の金吾は誠の盜賊ものに成りぬ、やがては明治の何と肩がきのつくべきほど、おそろしがらるゝ身かへりて恐ろしく、此處を離れて知らぬ土地に走らんと思ひたる事もあり
琴の音 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)