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盜賊
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どろぼう
なす
中良酒の醉も
回りしかば後藤は
近江盜賊の一件も
礑と
忘て仕舞至極酒の相手には面白く思ひ終に是より
道連となし飮合たる勘定も拙者が
拂ふ
否私しが拂ひますと爭ふ位の中になり其後の勘定は
面倒なしに一日代りと
極めければ半四郎は大いに
歡び
道々の咄し相手となし先今夜は
聞て富右衞門やゝ
何々平兵衞殿がと大に
驚き夫は
大變な事
而て殺した
奴は知しかと問ばお峰
風聞には大方
盜賊の
所行ならんとの事夫れに付ては若旦那は
朔日より江戸の御
郡代屋敷へ御
出成れ
未に御歸り
成らぬが相手が早く
知れば
好と云に富右衞門何さ
天命なれば今に
直知るで
有う
先鞋を