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『琴の音』
ふりがな文庫
『
琴の音
(
ことのね
)
』
空に月日のかはる光りなく、春さく花のゝどけさは浮世萬人おなじかるべきを、梢のあらし此處にばかり騷ぐか、あはれ罪なき身ひとつを枝葉ちりちりの不運に、むごや十四年が春秋を雨にうたれ風にふかれ、わづかに殘る玉の緒の我れとくやしき境界にたゞよふ子あ …
著者
樋口一葉
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文學界 第十二號」文學界雜誌社、1893(明治26)年12月30日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
凡
(
たゞ
)
尋常
(
なみ
)
盜賊
(
もの
)
斯道
(
これ
)
疑
(
うたがひ
)
紛雜
(
みだれ
)
富豪
(
ものもち
)
破屋
(
わらや
)
處業
(
しわざ
)
剪兒
(
すり
)
吹
(
ふ
)
垢
(
あか
)
晩稻
(
おくて
)
獨栖
(
ひとりずみ
)
生中
(
なまなか
)
題名が同じ作品
琴の音
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)