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處業
猫の
死骸を
繩にくゝりてお
役目なれば
引導をたのみますと
投げつけし
事も
有りしが、それは
昔、
今は
校内一の
人とて
假にも
侮りての
處業はなかりき、
歳は十五
學士が
出立後の一日二日より
爲る
處業どことなく
大人びて
今までの
樣に
我まヽも
言はず、
縫はり
仕事よみ
書の
外、
以前に
増して
身をつヽしみ
誘ふ
人ありとも
人寄せ
芝居の
浮きし
事に
足も
向けねば
我が渡邊の家の末をおもふにも、母が
處業は惡魔に似たりとさへ恨まれける。
又御贔負をの
嬌音これたやすくは
買ひがたし、
彼れが
子供の
處業かと
寄集りし
人舌を
卷いて
太夫よりは
美登利の
顏を
眺めぬ、
伊達には
通るほどの
藝人を
此處にせき
止めて、
三味の
音、
笛の
音