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藝人
旦那さまだとて
金滿家の
息子株が
藝人たちに
煽動られて、
無我夢中に
浮かれ
立つとは
事が
違ふて
心底おもしろく
遊んだのではありますまい、いはゞ
疳癪抑へ、
憂さ
晴らしといふやうな
譯で
又御贔負をの
嬌音これたやすくは
買ひがたし、
彼れが
子供の
處業かと
寄集りし
人舌を
卷いて
太夫よりは
美登利の
顏を
眺めぬ、
伊達には
通るほどの
藝人を
此處にせき
止めて、
三味の
音、
笛の
音