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嬌音
読み方 | 割合 |
きやうおん | 50.0% |
きょうおん | 50.0% |
投げ入れし一
品を
誰れにも笑つて告げざりしが好みの
明烏さらりと唄はせて、又
御贔負をの
嬌音これたやすくは買ひがたし
又御贔負をの
嬌音これたやすくは
買ひがたし、
彼れが
子供の
處業かと
寄集りし
人舌を
卷いて
太夫よりは
美登利の
顏を
眺めぬ、
伊達には
通るほどの
藝人を
此處にせき
止めて、
三味の
音、
笛の
音
ことに
宛転たる
嬌音をもって、乾燥なる
講筵に一点の
艶味を添えられたのは実に望外の幸福であります。