“明烏”の読み方と例文
読み方割合
あけがらす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
投げ入れし一しなれにも笑つて告げざりしが好みの明烏あけがらすさらりと唄はせて、又御贔負ごひいきをの嬌音きやうおんこれたやすくは買ひがたし
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
横になると新内しんない明烏あけがらすをところまんだらつまんで鼻唄はなうたにしているうちに、グウグウと寝込んでしまいました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
役らしい役をしたのは、十四歳の時の「明烏あけがらす」のゆかりで、余りにも役が平凡すぎるが——これには声がはりか何か事情があつたのだらう。この時、田之助が浦里で出てゐた。
役者の一生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)