“寄集”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よりあつま66.7%
よりあつ13.3%
よせあつ6.7%
よりこぞ6.7%
よりつど6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一日近親の者は寄集よりあつまって協議をこらした。そして結果は伯爵家を除籍して別家させなければなるまいという事になった。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
つき下坐敷したざしきへは何處どこやらの工塲こうばの一れ、どんぶりたゝいてじん九かつぽれの大騷おほさはぎに大方おほかた女子おなご寄集よりあつまつて、れいの二かい小坐敷こざしきには結城ゆふきとおりき二人限ふたりぎりなり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこには気の少し変な中老の女がいて、おかまを洗って底の飯粒を寄集よせあつめては、「おいしい、おいしい」というのが聞えるということでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
家内中寄集よりこぞりて、口をほどいて面白そうに雑談ぞうだんなどしている時でも、皆云い合したように、ふと口をつぐんで顔を曇らせる、といううちにも取分けてお政は不機嫌ふきげんていで、少し文三の出ようが遅ければ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
四方へ走らせてかくと告るに町内の行事ぎやうじ其外家主中いへぬしちう名主なぬし書役しよやくに至る迄たちまちに寄集よりつどひしかば知らせし兩人も一しよに行て死骸を怕々こは/″\ながら後よりのぞき見て各々方おの/\がた御苦勞成ごくらうなりと云つゝ兩人は通り過んとする處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)