“二人限”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたりぎり50.0%
きり25.0%
ふたりぎ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長蔵さんと赤毛布あかげっとがいたから、いようなものの、蝙蝠とたった二人限ふたりぎりだったら——正直なところ降参する。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二人限きりになると、何れもほつと息を吐いて、今し方お吉の腰掛けた床の間に膝をすれ/\に腰掛けた。かくて十分許りの間、田舍言葉で密々こそ/\話合つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
つき下坐敷したざしきへは何處どこやらの工塲こうばの一れ、どんぶりたゝいてじん九かつぽれの大騷おほさはぎに大方おほかた女子おなご寄集よりあつまつて、れいの二かい小坐敷こざしきには結城ゆふきとおりき二人限ふたりぎりなり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)