“二人扶持”の読み方と例文
読み方割合
ににんぶち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下士族は出入しゅつにゅう共に心に関して身を労する者なれば、その理財の精細せいさいなること上士の夢にも知らざるもの多し。二人扶持ににんぶちとは一箇月かげつ玄米げんまいなり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
また何も働かずとも可いことを、五両二人扶持ににんぶちらしいのが、あら、可哀相かわいそうに、首が飛びます。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これに反して下等士族は十五石三人扶持さんにんぶち、十三石二人扶持ににんぶち、或は十石一人扶持いちにんぶちもあり、なおくだって金給の者もあり。中以上のところにて正味七、八石乃至ないし十餘石にのぼらず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)