“人扶持”の読み方と例文
読み方割合
にんふち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四郎兵衛の嫡子作右衛門は五人扶持にんふち二十石を給わって、中小姓ちゅうこしょう組に加わって、元禄四年に病死した。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
主へ忠なるものは親へは必ず孝なるものだといいますと、娘がわたくしうちはおたかわずか百俵二人扶持にんふちですから、他家ほかから御養子をしてお父さまが御隠居をなさいましても
るんはこれから文化五年七月まで、三十一年間黒田家に勤めていて、治之はるゆき治高はるたか斉隆なりたか斉清なりきよの四代の奥方に仕え、表使格おもてづかいかくに進められ、隠居して終身二人扶持にんふちを貰うことになった。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)