“一人扶持”の読み方と例文
読み方割合
いちにんぶち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これに反して下等士族は十五石三人扶持さんにんぶち、十三石二人扶持ににんぶち、或は十石一人扶持いちにんぶちもあり、なおくだって金給の者もあり。中以上のところにて正味七、八石乃至ないし十餘石にのぼらず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
奥羽おううで一般にいっパイと謂い、九州ではゴひとつと称えたのは、ともに今日の桝目ますめの約二ごうしゃくであった。是が一人扶持いちにんぶちの五合を二つに分けて、朝夕かたけずつ食わせた痕跡であることは疑いが無い。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
武士にはくるしめられ、裁判所には叱られ、一人扶持いちにんぶち取る足軽にいてもお旦那さまとあがめし魂は腹の底まで腐れつき、一朝一夕に洗うべからず、かかる臆病神の手下どもが
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)