“二人静”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたりしずか50.0%
ふたりしづか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗近君はずんどぎり洋袴ズボンを二本ぬっと立てた。仏見笑ぶっけんしょう二人静ふたりしずか蜆子和尚けんすおしょうきた布袋ほていの置物を残して廊下つづきを中二階ちゅうにかいへ上る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
菜摘の里と云えば、謡曲ようきょくの「二人静ふたりしずか」にうたわれている菜摘川の岸にあるのであろう。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
金春大夫、名は安照、禅曲と号し、俗に大大夫だいたいふと呼ばれた。太閤秀吉に贔屓されて、桃山時代の能界の第一人者であつた。或る日秀吉が大大夫に「二人静ふたりしづか」を所望した。
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
二人静ふたりしづかのはな
蛇の花嫁 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)