“仏見笑”の読み方と例文
読み方割合
ぶっけんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗近君はずんどぎり洋袴ズボンを二本ぬっと立てた。仏見笑ぶっけんしょう二人静ふたりしずか蜆子和尚けんすおしょうきた布袋ほていの置物を残して廊下つづきを中二階ちゅうにかいへ上る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
多少苦々にがにがしい気色けしきに、煙管きせるでとんと膝頭ひざがしらたたいたおとっさんは、視線さえ椽側えんがわの方へ移した。最前植ええた仏見笑ぶっけんしょうあざやかくれないを春と夏のさかいに今ぞと誇っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「それは仏見笑ぶっけんしょうと云ってね。やっぱり薔薇の一種だ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)