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椽側
読み方 | 割合 |
えんがわ | 79.3% |
えんがは | 20.7% |
却て口きゝ玉うにも物柔かく、
御手水の
温湯椽側に
持て参り、
楊枝の房少しむしりて塩
一小皿と共に
塗盆に
載せ
出す
僅計の事をさえ
襖をあけて、
椽側へ出ると、向う二階の
障子に身を
倚たして、那美さんが立っている。
顋を
襟のなかへ
埋めて、横顔だけしか見えぬ。
其馬がさ、
私も
別に
馬は
珍らしうもないが、
白痴殿の
背後に
畏つて
手持不沙汰ぢやから
今引いて
行かうとする
時椽側へひらりと
出て
そこへお
友だちが
來てお
話しをしてゐると、どこから
這入つて
來たものか、また
椽側へ
來た、
私は
遽てゝ
障子を
締切つた。