“椽側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんがわ79.3%
えんがは20.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
却(かえっ)て口きゝ玉うにも物柔かく、御手水(おちょうず)の温湯(ぬるゆ)椽側(えんがわ)に持(もっ)て参り、楊枝(ようじ)の房少しむしりて塩一小皿(ひとこざら)と共に塗盆(ぬりぼん)に載(の)せ出(いだ)す僅計(わずかばかり)の事をさえ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
襖(ふすま)をあけて、椽側(えんがわ)へ出ると、向う二階の障子(しょうじ)に身を倚(も)たして、那美さんが立っている。顋(あご)を襟(えり)のなかへ埋(うず)めて、横顔だけしか見えぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其(その)馬(うま)がさ、私(わし)も別(べつ)に馬(うま)は珍(めづ)らしうもないが、白痴殿(ばかどの)の背後(うしろ)に畏(かしこま)つて手持不沙汰(てもちぶさた)ぢやから今(いま)引(ひ)いて行(ゆ)かうとする時(とき)椽側(えんがは)へひらりと出(で)て
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
そこへお友(とも)だちが來(き)てお話(はな)しをしてゐると、どこから這入(はい)つて來(き)たものか、また椽側(えんがは)へ來(き)た、私(わたし)は遽(あわ)てゝ障子(せうじ)を締切(しめき)つた。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)