“椽鼻”の読み方と例文
読み方割合
えんばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋のなかは少し暗くなって、前の時より見にくく、なったから、とうとう椽鼻えんばなへ出てこしをかけながら鄭寧ていねいに拝見した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四尺の空地くうちを池のふちまで細長く余して、真直まっすぐに水に落つる池の向側むこうがわに、横から浅葱桜あさぎざくらの長い枝を軒のあたりにかざして小野さんと藤尾がこちらを向いて笑いながら椽鼻えんばなに立っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女はすぐ、椽鼻えんばなへ腰をかけて、云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)