“椽端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんばた40.0%
えんがわ40.0%
えんばな20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小父おぢさんの帰りはとつかはと馬車に乗りてはねばならぬ我宿わがやどの三ぜん冷飯ひやめしに急ぎ申候まうしそろいますなは如何いかん前便ぜんびん申上まうしあそろ通り、椽端えんばた日向ひなたぼつこにそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
雪江は椽端えんがわ茶卓子テイー、テーブルで切りにトランプの独り占ひを試みてゐたが、札を並べながら済したまゝ、そんな独り言を云つた若者に一矢を浴せた。
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
此幾日といふもの楽みにして待ちに待ちたる明日のもし雨ふらんには如何にかせんと、檐の玉水の音を聞くさへ物憂くおぼえて、幾度か椽端えんばなに出で雲のたゝずまひを仰ぎ見て打囁うちつぶやきしが
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)