“えんばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縁端65.4%
縁鼻19.2%
椽鼻11.5%
椽端3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車を待っているあいだに、彼は葉子が女中と縁端えんばなで立話をしているすきにふと思いついて、小夜子の家へ電話をかけてみた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
台所へ廻ろうか、足をいてと、そこに居るひとの、呼吸いき気勢けはいを、伺い伺い、縁端えんばなへ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
毎日欝陶うっとうしい思いをして、縫針ぬいはりにばかり気をとられていた細君は、縁鼻えんばなへ出てこのあおい空を見上げた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから一直線にりて、ちょうど自分の立っている縁鼻えんばなの土が、霜柱をくだいたように荒れていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
部屋のなかは少し暗くなって、前の時より見にくく、なったから、とうとう椽鼻えんばなへ出てこしをかけながら鄭寧ていねいに拝見した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女はすぐ、椽鼻えんばなへ腰をかけて、云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此幾日といふもの楽みにして待ちに待ちたる明日のもし雨ふらんには如何にかせんと、檐の玉水の音を聞くさへ物憂くおぼえて、幾度か椽端えんばなに出で雲のたゝずまひを仰ぎ見て打囁うちつぶやきしが、程経て雨の小止みしける時、弟はやうやく帰り来りぬ。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)