“縁鼻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんばな66.7%
えんはな33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎日欝陶うっとうしい思いをして、縫針ぬいはりにばかり気をとられていた細君は、縁鼻えんばなへ出てこのあおい空を見上げた。それから急に箪笥たんす抽斗ひきだしを開けた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時間通りに起きた津田は、縁鼻えんばなから空を見上げて眉を寄せた。空には雲があった。そうしてその雲は眼に見える風のように断えず動いていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此の間の出水で泥だらけになつた裏の縁鼻えんはなへチヤブ台を持ち出して、半袖のシヤツの上に毛糸の腹巻をし、麻の半股引を穿いた姿のまゝ胡坐あぐらをかいてゐるのだが、その円々と膨らんだ
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
暑がりやで汗ッきの庄造は、この間の出水でどろだらけになった裏の縁鼻えんはなへチャブ台を持ち出して、半袖はんそでのシャツの上に毛糸の腹巻をし、麻の半股引はんももひき穿いた姿のまま胡坐あぐらをかいているのだが
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)