縁鼻えんはな)” の例文
此の間の出水で泥だらけになつた裏の縁鼻えんはなへチヤブ台を持ち出して、半袖のシヤツの上に毛糸の腹巻をし、麻の半股引を穿いた姿のまゝ胡坐あぐらをかいてゐるのだが、その円々と膨らんだ
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
暑がりやで汗ッきの庄造は、この間の出水でどろだらけになった裏の縁鼻えんはなへチャブ台を持ち出して、半袖はんそでのシャツの上に毛糸の腹巻をし、麻の半股引はんももひき穿いた姿のまま胡坐あぐらをかいているのだが
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
暑がりやであせきの庄造は、此の間の出水で泥だらけになつた裏の縁鼻えんはなへチヤブ台を持ち出して、半袖のシヤツの上に毛糸の腹巻をし、麻の半股引はんももひき穿いた姿のまゝ胡坐あぐらをかいてゐるのだが
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)