“縁先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんさき92.1%
えんさ5.3%
ゑんさき2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭に飼ってある鶏が一羽縁先えんさきから病室へ上って来て菓子鉢の中の菓子をついばみかけたが、二人はそんな事にはかまわず話をつづけた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
斯く張札はりふだして置いた。稀には飼犬を縁先えんさきの樫の木につないで置くこともあったが、多くは郵便箱に留守をさした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
貸金かしきんとりたて、みせへの見廻みまわり、法用はうようのあれこれ、つき幾日いつか説教日せつけうびさだめもあり帳面ちやうめんくるやらけうよむやらくては身體からだのつゞきがたしと夕暮ゆふぐれの縁先ゑんさきはなむしろをかせ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)