“張札”の読み方と例文
読み方割合
はりふだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯く張札はりふだして置いた。稀には飼犬を縁先えんさきの樫の木につないで置くこともあったが、多くは郵便箱に留守をさした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
張札はりふだをして、酒屋、魚屋、八百屋連の御用聞ごようききたちが往来のものに交って声高こわだかののしりちらして、そこにもいたたまれないようにさせたが、やがてその侘住居わびずまいも戸をめてしまった。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
梁川先生発熱の虞あり、来訪諸君は長談を用捨されたく云々、と主治医の書いた張札はりふだが格子戸にってある。食事中との事で、しばらく薄暗い一室に待たされた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)