“声高”のいろいろな読み方と例文
旧字:聲高
読み方(ふりがな)割合
こわだか89.5%
こはだか5.3%
こえたか2.6%
こえだか1.3%
コワダカ1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王子がさましたのを見て、老人ろうじんはハハハと声高こわだかわらいました。王子はおそれもしないでたずねました。
強い賢い王様の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
閑山は声高こわだかにたった一人の下男を呼んだ。出て来た久七、酒好きだが愚鈍実直な男、閑山には無二の忠義者だ。その耳へ口を寄せて、閑山がささやく。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
わしは一足退すさったが、いかに深山だといってもこれを一人で置くという法はあるまい、と足を爪立つまだてて少し声高こわだかに、
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この声高こわだかな、表街道の風流人の会話に、しばし聞き耳を立てていた美濃の女が、それより、月ともほととぎすとも言うもののないのにごうを煮やし、
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
気のせいか、今夜の辻番はいつもと変って、なんとなく穏かでないらしく、相生町四丁目の向う角にある本多の辻番などは、何か声高こわだかに番人の話が聞えます。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
裏岨うらそばののぼりくだりに、ほつほつと通る馬さへ、時をりは青きつけつつ、声高こはだかの人の話も、濡れながら行けば親しよ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
裏岨うらそばののぼりくだりに、ほつほつと通る馬さへ時をりは青きつけつつ、声高こはだかの人の話も濡れながら行けば親しき。
わしは一あし退すさつたがいかに深山しんざんだといつてもこれ一人ひとりくといふはふはあるまい、とあし爪立つまだてゝすこ声高こはだかに、
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
声高こはだかの曠野の人とむかひて坐りひもじき我や燐寸マチを赤く
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
となりひげうるわしき男あり、あたりをはばからず声高こえたかに物語するを聞くに、二言ふたこと三言みことの中に必ず県庁けんちょうという。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかし声高こえたかく語り合うこともなく、ましてや絃歌げんかの響などは起らなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それ皆の衆——。反閇アシブミぞ。もつと声高コワダカに——。あっし、あっし、それ、あっしあっし……。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)