声高こはだか)” の例文
旧字:聲高
わしは一あし退すさつたがいかに深山しんざんだといつてもこれ一人ひとりくといふはふはあるまい、とあし爪立つまだてゝすこ声高こはだか
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
裏岨うらそばののぼりくだりに、ほつほつと通る馬さへ時をりは青きつけつつ、声高こはだかの人の話も濡れながら行けば親しき。静こころかうをつぎつつ、さて、今日もうら安くこそ。
裏岨うらそばののぼりくだりに、ほつほつと通る馬さへ、時をりは青きつけつつ、声高こはだかの人の話も、濡れながら行けば親しよ。静こころかうをつぎつつ、さて、今日もうら安くこそ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
声高こはだかの曠野の人とむかひて坐りひもじき我や燐寸マチを赤く
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)