“張合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりあい58.3%
はりあ20.0%
はりあひ18.3%
はりええ1.7%
はりえゝ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな張合はりあいの無い心中などをするより、どうせ死ぬなら憎いかたきに引っ掻きでも宜いからこしらえて、万に一つのうらみでも晴らしてやり度い
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「まったくだ。それだけに俺たちにしろ、うんと張合はりあいがあるッてもんだ。叔父貴、いま孫新へ言ったことを、もう一ぺん話してやりねえ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美禰子が是はうですかと云ふと、うですなといふ。是は面白いぢやありませんかと云ふと、面白さうですなといふ。丸で張合はりあひがない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
媽々かかあに遣るんじゃ張合はりええが無え。焼いて来ねえ、焼いて来ねえ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うつくしをんな木像もくざうまた遣直やりなほすだね。えゝ、お前様めえさま対手あひて七六しちむづヶしいだけに張合はりえゝがある……案山子かゝしぢやんねえ。素袍すはうでもてあひたま輿こしつて、へい、おむかへ、と下座げざするのをつくらつせえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)