“張上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりあ80.0%
はりあげ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいちやんのおどろきや如何いかばかり、白兎しろうさぎが、そのほそ金切聲かなきりごゑ張上はりあげて、『愛子あいこ!』とげましたときの。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
当人の出雲守頼門を目の前に置いて、熊の皮の胴服と半纏の男は、山刀と長脇差を、夕陽の中にギラギラさせ乍ら、獲物をりょうる猟師のように、遠慮もなく張上はりあげるのです。
張上はりあげ遂にはすてゝこをどりやかつぽれと醉に乘ぜし有樣は何時果べきとも見えざりけり然るに伴建部の兩人は先代よりの用役ゆゑ兎角とかくけぶたく思に付此酒宴しゆえんの席へ呼ざるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
急をきいて駈けつけた梵妻は、又してもおときの耳の痛くなるような声を張上はりあげて、いたずらっこをののしった。自分の心持からも多少神経質になっているおときは、それをひどく気にした。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)