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張合
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はりあ
ふりがな文庫
“
張合
(
はりあ
)” の例文
「まったくだ。それだけに俺たちにしろ、うんと
張合
(
はりあ
)
いがあるッてもんだ。叔父貴、いま孫新へ言ったことを、もう一ぺん話してやりねえ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今日から新らしい一
学期
(
がっき
)
だ。けれども学校へ行っても何だか
張合
(
はりあ
)
いがなかった。一年生はまだはいらないし三年生は
居
(
い
)
ない。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その
内
(
うち
)
折
(
おり
)
を
見
(
み
)
てこの
娘
(
こ
)
の
良人
(
おっと
)
なりと
訪
(
たず
)
ねさせていただき
度
(
と
)
うございます。そうすれば
修行
(
しゅぎょう
)
をするにも
何
(
ど
)
んなに
張合
(
はりあ
)
いがあることでございましょう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「ふん。
何
(
なに
)
をいっても、
張合
(
はりあ
)
いのねえ
野郎
(
やろう
)
だ。
飯
(
めし
)
は
腹
(
はら
)
一
杯
(
ぱい
)
食
(
く
)
わせてあるはずだに。もっとしっかり
返事
(
へんじ
)
をしねえ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
また此の、品川で、陣羽織
菊綴
(
きくとじ
)
で、
風折烏帽子
(
かざおりえぼし
)
紫
(
むらさき
)
の
懸緒
(
かけお
)
に
張合
(
はりあ
)
つた次第を聞いて、——例の天下の
博士
(
はかせ
)
めが、(遊ばされたり、
老生
(
ろうせい
)
も一度
其
(
そ
)
の御扮装を拝見。)
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
昔の
因縁
(
いんねん
)
を考えると、わしとて、譲らんでもないが、しかしあのように敗けてばかりいるのでは
張合
(
はりあ
)
いがない。——で、
当時
(
とうじ
)
、醤の奴は、どこにいるのか。
重慶
(
じゅうけい
)
か、
成都
(
せいと
)
か、それとも
昆明
(
こんめい
)
か
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
年を取りすぎた自分のような者にとってこそ、是は心残りの、また
相
(
あい
)
すまぬことでもあるが、本日会合の諸君の大多数のためには、是くらい
張合
(
はりあ
)
いのある現実はちょっと類が無いであろう。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
平次と一時
張合
(
はりあ
)
つて、近頃はすつかり折れて了つた本所の御用聞、石原の利助の娘、お品——平次の女房お靜とは仲好しの美しいお品——は翌る日、支配人
祿兵衞
(
ろくべゑ
)
の手で、石井家へ入り込みました。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
張合
(
はりあ
)
いのない気力は体の疲れを一層濃厚にした。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
と、切ッ先を向けようとした二官の狂わしさも、多少
張合
(
はりあ
)
いを失って、ただ殺そうとして殺し得ない愛憎の
白刃
(
しらは
)
が、泣くように光をふるわすのみであります。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今や元気と常識とを取り戻した彼は、
勇躍
(
ゆうやく
)
して、その
仕事
(
ビジネス
)
についた。また新たに、生きている
張合
(
はりあ
)
いといったものが感じはじめられた。彼は、ふしぎに自分の体が、軽くなったように思った。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
逃
(
に
)
げた! と聞いておどろいた
熊蔵
(
くまぞう
)
や、
張合
(
はりあ
)
いぬけのした
若侍
(
わかざむらい
)
たちが、
半信半疑
(
はんしんはんぎ
)
の目をさまよわせて、どこへ
逃
(
に
)
げたのかと明け方にちかい八方の天地をながめまわすと——。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
張合
(
はりあ
)
いのないくらいかんたんにうなずいて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“張”で始まる語句
張
張子
張遼
張飛
張番
張本
張作霖
張郃
張上
張店