“媽々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かかあ53.8%
かか26.9%
かゝあ11.5%
かゝ3.8%
にょうぼう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学位のある、立派な男が、大切な嫁をるのだ。念を入れんでどうするものか。しらべるのは当前あたりまえだ。芸者を媽々かかあにするんじゃない。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
堂宮どうみや縁下えんのした共臥ともぶせりをします、婆々ばば媽々かかならいつでも打ちも蹴りもしてくれましょうが、それでは、念が届きませぬ。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふ、牛切ぎうきりの媽々かゝあをたとへもあらうに、毛嬙飛燕まうしやうひえんすさまじい、僭上せんじやういたりであるが、なにべつ美婦びふめるに遠慮ゑんりよらぬ。其處そこ
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
馬鹿ばかだといふものやら、番小屋ばんごや媽々かゝ此奴こいつうかしてらあ、といふものやら、みんなけだものだ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
家の内では王主人の媽々にょうぼうが入って来る白娘子のしとやかな女ぶりに眼を注けていた。白娘子は媽々におっとりした挨拶あいさつをした後に、傍に怒った顔をして立っている許宣を見た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)