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牛切
と
言ふ、
牛切りの
媽々をたとへもあらうに、
毛嬙飛燕も
凄じい、
僭上の
到りであるが、
何も
別に
美婦を
讚めるに
遠慮は
要らぬ。
其處で
牛屋の
手間取、
牛切りの
若いもの、
一婦を
娶る、と
云ふのがはじまり。
漸と
女房にありついたは
見つけものであるが、
其の
婦(
奇醜)とある。
而して、
而してである。
件の
牛切、
朝から
閉籠つて、
友達づきあひも
碌にせぬ。
こゝで、
口あけに、
最初の
若いものが、
其の
晩、
牛切の
小屋へ
忍ぶ。