“奇醜”の読み方と例文
読み方割合
きしう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛屋うしや手間取てまとり牛切ぎうきりのわかいもの、一婦いつぷめとる、とふのがはじまり。やつ女房にようばうにありついたはつけものであるが、をんな奇醜きしう)とある。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
雲消えて皹もまたぬぐひ去らる、山色何の瑠璃るりぞ、赭丹しやたん赭黄なる熔岩ようがんの、奇醜きしう大塊を、至つて無器用に束ねて嶄立ざんりつせるのみ、その肩を怒らし胸を張れるを見て、淑美しゆくびなる女性的崇高を知らず。
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
たゞみにくいのさへ、奇醜きしうよわつた、なにしうがるにあたらぬ。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)