“媽々衆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かかあしゅ25.0%
かかあしゅう25.0%
かかしゅ25.0%
かかしゅう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「御先生様。」「はい、大先生様。」と割込んだ媽々衆かかあしゅが二人、二人とも小児こどもを肌おんぶをした処は殊勝だが、その一人は、おぶったほかに、両手に小児の手を引いていた。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少兀すこはげの紺の筒袖つつそで、どこの媽々衆かかあしゅうもらったやら、浅黄あさぎ扱帯しごきの裂けたのを、縄にった一重ひとえまわし、小生意気に尻下しりさがり。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御免なせえ……お香のものと、媽々衆かかしゅが気前を見せましたが、取っておきのこの奈良漬、こいつあ水ぽくてちとちゅうでがす。菜ッ葉が食えますよ。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おまけに一人の親仁おやじなぞは、媽々衆かかしゅう行水ぎょうずいの間、引渡ひきわたされたものと見えて、小児こどもを一人胡坐あぐらの上へ抱いて、雁首がんくび俯向うつむけにくわ煙管ぎせる
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)