“角逐”の読み方と例文
読み方割合
かくちく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはどうもただのけんかではなくて、やっぱり彼らの種族を増殖するための重大な仕事に関係した角逐かくちくの闘技であるらしく思われる。
藤棚の陰から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これは手錠に懲りたからでもあるが、又馬琴の大才を恐れ、同じ方面で角逐かくちくすることの、不得策であることを知ったからでもある。
戯作者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日本を日本だけにしか考えられない狭量と狭鼻がこの中で角逐かくちくし、この中で私業の争いを繰り返して来た群雄割拠はそれであった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)