これはどうもただのけんかではなくて、やっぱり彼らの種族を増殖するための重大な仕事に関係した角逐の闘技であるらしく思われる。
これは手錠に懲りたからでもあるが、又馬琴の大才を恐れ、同じ方面で角逐することの、不得策であることを知ったからでもある。
日本を日本だけにしか考えられない狭量と狭鼻がこの中で角逐し、この中で私業の争いを繰り返して来た群雄割拠はそれであった。
将来、大いにその泰西文明と角逐してその右に出ずるを得べき力を有するとは確信しているけれども、今日のままでは、未だ雁行だもするを得ぬ状態にいる。