巴里のむす子へパリのむすこへ
巴里の北の停車場でおまえと訣れてから、もう六年目になる。人は久しい歳月という。だが、私には永いのだか短いのだか判らない。あまりに日夜思い続ける私とおまえとの間には最早や直通の心の橋が出来ていて、歳月も距離も殆ど影響しないように感ぜられる。私 …
作品に特徴的な語句
いっ ぶと てっ 微笑びしょう かか がき 刻々こっこく こら かわ あた 最早もは 背丈せた かたくな 出来でき つい 必需ひつじゅ なつ まが 枝葉しよう あゆ 職分しょくぶん した わか 首肯しゅこう ひと 二十はたち 仁術じんじゅつ 今更いまさら 仕方しかた 何故なぜ えら 健気けなげ 冷酷れいこく わか 利一りいち 勿体もったい 取出とりだ 受容うけい さけ 喜憂きゆう こわ 声音こわね うれ 寄越よこ たず 巴里パリ かす まわ 後姿うしろすがた しの 思索しさく おそ 恵沢けいたく おも いまし 戸惑とまど かつ おい 日夜にちや たか 是非ぜひ ほとん じゅん ごと 気魄きはく 永劫えいごう 沸々ふつふつ 無暗むやみ 率直そっちょく 画業がぎょう くせ 着々ちゃくちゃく 着古きふる 稚純ちじゅん 稽古けいこ くぼ こも 精進しょうじん 絵描えか 羽織はおり 自他じた 自戒じかい にが えり
題名が同じ作品
巴里のむす子へ (新字新仮名)岡本かの子 (著)